気温が高まりつつ初夏のような陽気の中、港南区栄区の公園や市民の森は森林浴を楽しむ人らで賑わいをみせている。

港南区と磯子区に跨る「久良岐公園」は1973年に公開され、緑豊かな散策路が整備されている。公園北側には1965年に移築された久良岐能舞台、そして池泉のある日本庭園を整備。梅や桜、楓、竹など四季折々の木々を楽しむことが可能だ。また、駐車場近くには1972年まで走り続けた横浜市電1156号が保存され、当時の情景が感じられる。

アクセスは上大岡駅から京急バス「久良岐公園前」下車すぐ。有料駐車場あり。

栄区の「瀬上市民の森」では自然に包まれながらハイキングを楽しむことができる。円海山に近い森林は金沢自然公園や横浜自然観察の森に繋がるハイキングコースの入り口となっており、国土交通省が定める「関東の富士見百景」にも選出。タブノキやスダジイといった常緑樹が多く見られる。瀬上池を中心に約48ヘクタールの面積を持ち、横浜市内に47カ所ある市民の森の中で3番目に大きい。市民の森とは、横浜市独自の緑地を保存する制度。山林所有者らの協力により、市民の憩いの場となっている。詳しい情報は「市民の森・ふれあいの樹林ガイドマップ」で検索して確認を。また、市民の森には駐車場がないため、市は公共交通機関の利用を促している。