レモネードの販売などを通じて、小児がん支援を行っている「レモネードパーク(荻原沙織代表)」が今年も6月9日(日)、「全国一斉レモネードスタンド2024」をセンター南駅前のライブスポットで開催する。今年は全国22都府県35カ所で同時開催。全国の「仲間」と一斉に小児がん支援を訴える。

応援する気持ち循環

レモネードスタンドは元々、米国で子どもの小遣い稼ぎとして定着している活動だが、小児がんの少女が「同じような病気の子どものために」と売上金を寄付したことをきっかけに、社会貢献としても広がるようになった。

レモネードパーク代表の荻原さんも3年前に長男を小児がんで亡くしている。荻原さんは「長男が亡くなったことは悲しいが、生きる事のすばらしさを教えてもくれた」と話し、小児がんと闘う家族に「病院の外にも応援してる人がいる、ということを伝えたい」と2022年5月に小児がん支援レモネードパークを設立。同年8月に初めてスタンドを出店した。スタンドは各種イベントに出店。今年の5月までに20回開催している。

昨年は「レモネードスタンドの日」に近い日程で、「全国一斉レモネードスタンド」をSNSなどで呼びかけて実施。17都府県27カ所が参加。今年はさらに増え、22都府県35カ所での開催が決まっている。

レモネードの売り上げは日本小児がん研究グループなどへ寄付しており、初年度は約5万円、昨年度は約28万円を寄付している。

医療者も「参加を」

当日は午後2時から一斉にシャボン玉を飛ばす「願いのシャボン玉リリース」も実施。「入院中や外出が困難で会場に来れない人に『一人じゃないよ。つながっているよ』ということを伝えたい」と荻原さん。「医療従事者もシャボン玉リリースに参加してもらえれば、小児がんで子どもを亡くした家族も『思ってくれているんだ』と感じる事ができるはず」と参加を呼び掛ける。

センター南駅前でのレモネードスタンドは、午前11時から午後3時。