港北区は2024年度区運営方針を発表した。基本目標は「活気にあふれ、人が、地域がつながる『ふるさと港北』〜区民の皆様の安全・安心を守り、共にあゆむ区政〜」。住みたい、住み続けたい豊かさがあふれる街を目指し、【1】GREEN×EXPO2027の成功に向けたプロモーション等を通じた活気あふれるまちづくり【2】安全に、安心して暮らせるまちづくり【3】地域で支え合う福祉・保健のまちづくり──に取り組む。

「協働で進めるまちづくり」を施策方針に掲げた区は、区民との共感と信頼を土台に、地区担当制によるフットワークを生かして地域の声を聞き、自治会町内会、商店街、NPO、企業等とのつながりを深めていく。

活気あふれるまちづくり

商店街の活性化、ふるさと港北ふれあいまつりや港北オープンガーデンのような地域イベント等を通じ、地域のつながりや魅力を実感できる取組みを実施する。また、GREEN×EXPO2027開催に向けた機運醸成イベント等で街に賑わいを呼び込むほか、脱炭素社会を推進し持続可能なまちづくりを進める。

安心安全なまちづくり

能登半島地震を受け、一層防災に力を入れる。防災訓練「港北シェイクアウト!」等で、災害に備え具体的行動を促進、また、医療機関等との連携を強化し地域防災力の向上を図る。今年度からの新規内容は、地域防災拠点備蓄庫の狭あい化への対応。その他に、交通安全対策、道路・下水道・公園等の管理維持、食や感染症等からの安全確保等に取り組む。

福祉保健の推進

「妊婦や乳幼児にとって優しい街は、どんな人にとっても優しい街」と考え、「子育てしたくなるまちづくり」を進めるとともに、高齢者や障害者等全ての人に寄り添う。また、地域福祉保健計画、ひっとプラン港北の次期計画の次年度策定に向け検討していく。

目標達成に向けた組織運営では、区民に寄り添う、協働と共創、チーム力で応えることを行動指針として示している。区政推進課の柏崎崇宏課長は、「地域支援を一層充実させていく年。声を聴くだけでなく、声にならない想いまで汲み取れるように、これまで以上に地域の皆様と向き合っていきたい」とした。