川崎駅東口にある川崎日航ホテル(川崎区日進町・土谷文明支配人)が今夏、創業60年を迎える。「これからの未来も地域と共に発展する川崎オンリーワンのホテルを目指したい」という土谷支配人にこれまでの歩みと今後の展望を聞いた。

川崎日航ホテルが開業したのは1964年。東京五輪が初めて開催され、東海道新幹線が開通したのと同じ年に、宴会場や飲食店街などを含む近代的なホテルとしてスタートした。80年には挙式組数が延べ1万組を突破。83年には駅前の再開発に合わせ、現在の川崎ルフロン前の広場あたりから、今の場所へ移転リニューアルオープンを果たした。

土谷支配人は「東京と横浜に挟まれた立地。150万都市だが川崎には意外とホテルが少ない。宴会場がある当ホテルは、人が集う場所として利用され、結婚式をはじめ、地元の財界、団体、個人の方々が集い、共に歩んでいる」と話す。

川崎の発展に合わせ、その後も客室や宴会場、レストランを新しくし、2021年には1階に洋菓子店をオープン。利用客は多い。「地元川崎の人々に愛され、選ばれるホテルであるよう努めていきたい」

同ホテルでは開業60年を記念し、さまざまな企画を予定。レストランでは6月末まで、地元の老舗飲食店とコラボしたメニューを提供。パティシエによる子どもを対象にした料理教室も予定しており、地元への還元を行っていくという。