腰越中学校で6月15日、保護者や教員の親睦を兼ねたインディアカ大会が開催され、約70人が参加した。インディアカ大会は四半世紀続く腰越中の伝統行事で、参加者の多くが腰越小で活動する腰越インディアカチームの練習にも参加し、大会に向けて技術を磨いてきた。大会当日は、親睦を超えた大人たちの真剣勝負が繰り広げられ、好プレーや得点のたびに歓声があがった。

インディアカは、羽根付きのボールを手で打つバレーのような競技。腰越中では、毎年5月に保護者と教員の交流を兼ねたふれあいデーの一環として開催され、25年ほどの歴史を持つ。

しかし、ふれあいデーは新型コロナの影響で4年前から中止となり、インディアカ大会も開催できずにいた。昨年5月に新型コロナが5類へ移行したことを機に、「インディアカをやって卒業したい」という当時の3年生保護者からのリクエストに応えようと、卒業生の保護者5人を中心とした有志が立ち上がる。

学校やPTAなどの協力もあり、今年3月には卒業間近のタイミングでインディアカ大会が復活。今年度も、クラスや学年、OB、教員ごとの10チームによるリーグ戦が行われ、優勝チームが腰越インディアカチームとも対戦し、地域との親睦を深めた。

教員、住民も参戦つながり強固に

有志としてインディアカ大会の復活に尽力した中川理恵さんは、子ども4人が腰越中卒で、10年前から大会に参加。「年齢や男女問わずできるスポーツで、白熱しながら親睦できるのが魅力」と話し、再開を喜んだ。また、初めて参加した渡部優美子さんは、「同じ小学校出身の1年生がいないので親としても心強い」と感謝し、同学年の保護者との交流を楽しんでいた。

教員チームのメンバーとして出場した同校・中村厚太教諭は、「スポーツで保護者と教員が交流するのは県内でも珍しい。大人たちがつながりを強固に持つことは、中学生たちにも良い影響を与える」と話した。