伊勢原高校ライフル射撃部に所属する齋藤蘭さん(2年)と長島颯一郎さん(3年)が6月15日、16日に伊勢原射撃場で行われた「県高等学校総合体育大会ライフル射撃競技兼全国高等学校ライフル射撃競技選手権県予選」に出場。齋藤さんが優勝、長島さんが5位に入賞し、7月28日(日)から行われる全国大会への出場権を獲得した。

ビームピストル女子個人で優勝

齋藤さんが出場したのはビームピストル女子個人の部。電子ビーム銃を片手で構え、10m先の的を目掛ける。45分間で60発放ち、合計点を競う(最高600点)。

齋藤さんは517点で優勝。自己ベストの522点には及ばなかったものの、「緊張せずに撃てたので、自分の成長を感じた」と振り返る。

全国に向けては「初めての全国なので会場の雰囲気に飲まれないよう、いつもの自分のペースで臨みたい。県予選の得点は超えたい」と意気込みを語る。

中学時代はテニス部だったという齋藤さん。「テニスは対戦相手がいるが、ピストルは自分との戦い。精神力や集中力が鍛えられたと思う」と話す。

ビームライフル男子個人で入賞

長島さんが出場したのはビームライフル男子個人の部。同部門は電子ビームを用いたライフルを両手で構えて、10m先の的を狙うもの(最高654点)。的の中心はシャープペンシルの芯の直径とほぼ同じ大きさだという。

長島さんは601・4点で5位入賞し、全国大会への出場を決めた。「優勝を目指していたので満足はしていない。本番での弱さが出てしまった」と悔しさをにじませる。

全国大会に向けて「順位や点数にこだわらず、まずは自己ベストの623点を超えたい。去年は2点差で全国に出られなかった。本番では普段の力を出せるかが勝負」と意気込む。

中学ではバスケットボール部だった長島さん。同部に入部し「団体だと誰かがやってくれるのではという気持ちが生まれるが、ライフルはすべて自分の責任なのが楽しい」と話す。

全国大会は7月28日(日)から広島県内で開催される。