4年に1度の「スポーツの祭典」パリ五輪が7月27日(土)(日本時間)に開幕する。茅ヶ崎市、寒川町ゆかりの4選手が出場予定で、地元の応援ムードも高まっている。

松田詩野選手

松田詩野選手(21)は、波に乗りながらトリック(技)や組み立てを競うサーフィン競技に出場する。

前回の東京大会では、ほぼ手中にしていた出場権を目前で逃した。その悔しさを「次は絶対に出る」という強い気持ちに変え、パリでは日本人で最も早く五輪出場を決めた。

今年3月、母校の茅ヶ崎市立東海岸小学校で行われた壮行会では、地元のプロサーファーやローカルからエールを贈られ、「特別な舞台で悔いのない試合ができれば。メダルを獲って恩返ししたい」と話していた。

サーフィン競技の会場は、ビッグウェーブで有名なフランス領ポリネシアのタヒチ島チョープー。女子第1ラウンドは日本時間7月28日(日)午前6時48分から。

佐藤水菜選手

自転車トラック競技の佐藤水菜選手(25)はケイリン(複数の選手がトラックを6周し1着を競う)とスプリント(1対1でトラックを3周し先着を競う)に出場する。

茅ケ崎高校在学中に自転車競技を始め、2018年7月に競輪デビュー。2021年、22年と世界選手権のケイリンで準優勝するなど、国際大会での実績も十分でメダルが期待される。

昨年11月には茅ヶ崎市の「スポーツアンバサダー」第1号に就任。「自分が活躍することで自転車競技の魅力を知ってもらうとともに、茅ヶ崎市民の皆さんに元気を届けたい」と話した。

日本時間8月7日(水)午後8時26分から女子ケイリン第1ラウンドが、8月9日(金)午後9時から女子スプリント予選が行われる。

白井空良選手

階段や坂、手すりや縁石のような障害物などを再現したコースで行われるスケートボードストリートの日本代表に、東京大会に続いて選出された白井空良(そら)選手(22)。オリジナルトリックの「ソラグラインド」を武器に、ワールドスケートボード東京2023優勝など、数々の世界大会で好成績を残しており、メダルも期待されている。

出身は相模原市。寒川町に移り住み、自身が設計に携わった同町倉見にある「THEPARKSAMUKAWA」を練習拠点とする。「9位に終わった東京の悔しさを糧に、自分にしかできない技をパリでは成功させたい。今の自分があるのは仲間たちのおかげ。拠点を作ってくれた寒川町にも感謝しています」

男子ストリート予選は日本時間7月27日(土)午後7時から。

畠山紗英選手

400mトラックを駆け抜けるBMXレーシング女子に出場する畠山紗英選手(25)。

小谷小学校、旭が丘中学校卒業で、東京五輪では寒川町出身の選手として初めてオリンピックに出場を果たした。

昨年は全日本選手権BMXレーシング、アジアBMX選手権大会で優勝し、パリでもメダル候補として国内外の注目を集める。「大きな怪我が続き思うようにトレーニングできなかったり、気持ちの面でも苦しい時がたくさんありましたが、皆さんの応援とサポートのおかげでここまで戻ってくることができました。東京五輪では悔しい思いをしたので、パリでは100%の走りができるよう準備していきたい」

女子準々決勝ラン1が日本時間8月2日(金)午前3時20分から行われる。

日本から応援

地元の応援ムードも高まっている。

寒川町では公共施設や駅などに白井選手、畠山選手の出場を祝う横断幕や懸垂幕、等身大パネルの設置を予定している。

また茅ヶ崎市は、佐藤水菜選手の出場が予定されている女子スプリント準決勝ほかの「パブリックビューイング」を実施することを決め、観戦希望者を募集している。

日時は8月11日(日)、午後6時から8時56分の予定(開場は5時30分ごろ)。場所は市役所分庁舎6階コミュニティホール。応募は7月31日(水)正午までに左の二次元コードから。抽選で200人。当選発表は8月2日(金)ごろを予定。