コロナ禍によって、「不要な会議」「不要な出張」「不要な業務」、そして「不要な人」が顕在化することで、日本のビジネス社会において「プロしか食えない」時代が到来しつつある。

『現場力を鍛える』『見える化』など数多くの著作があり、経営コンサルタントとして100社を超える経営に関与してきた遠藤功氏は、「ビジネスにおいて成功を望むビジネスパーソンは、すべからくプロフェッショナルを目指さなければならない」という。

「コロナ・ショック」を見据え6月に集中執筆した『コロナ後に生き残る会社 食える仕事 稼げる働き方』を緊急出版した遠藤氏が、「コロナ禍でも生き残る『プロ人材』5つの共通点」について解説する。

VUCAという環境では「プロ人材」しか生き残れない

私は32歳で大企業を辞めて、「戦略コンサルタント」のキャリアを歩み始めた。戦略コンサルタントは簡潔に言うと、クライアントの企業変革の実現を支援する仕事である。一流の戦略コンサルタントは「変革のプロ」であり、変革の実現を加速する「触媒」である。

以後30年にわたるキャリアの中で、4社の外資系ファームで仕事をし、そのうち3社ではパートナー(共同経営者)としてその役割を担ってきた。100社以上の会社と濃密なお付き合いをし、ここ10年は複数の会社の社外取締役、社外監査役、アドバイザーとして経営に関与している。

ここ数年、「VUCA」という言葉がさかんに語られるようになった。「Volatility」(不安定性)、「Uncertainty」(不確実性)、「Complexity」(複雑性)、「Ambiguity」(曖昧模糊)という4つの単語の頭文字からとった略語であり、「先がまったく読めない不安定、不透明な環境」を言い表している。

今回のコロナ禍ほど「私たちは『VUCA』という環境の中で生きている」ことを痛切に思い知らされた出来事はないだろう。