25分の作業時間の単位が「ポモドーロ」(ポモドーロとはイタリア語でトマトのこと)。本書を読むときも、1ポモドーロ読んだら5分の脳休憩を取り、また続きにかかるといい。

学習に関しては、このテクニックは記憶力、とりわけ初頭効果と新近効果にアプローチできるので有効だとされる。

初頭効果と新近効果

初頭効果とは、最初に学んだ情報のほうが記憶に残りやすいこと。これは学校の授業やプレゼン、社交の場でも同じだ。たとえばパーティで30人と新しく知り合ったとしよう。あとで思い出せる確率が高いのは、最初に会った数人のはずだ。

一方、新近効果は、最後(より最近)に学んだ情報のほうが印象に残りやすいことを示す。同じパーティでいえば、最後に会った数人の名前を覚えていることになる。

出所:『LIMITLESS 超加速学習』

試験勉強をサボって試験前日に一夜漬けをした経験はだれにでもあるだろう。初頭効果と新近効果は、一夜漬けに効果がないことを証明する(たくさんの)根拠の一例だ。ただし休憩を取れば「最初」と「最後」を増やせるので、思い出せることがずっと多くなる。

あなたが2時間休みなしで本を読んだとしよう。最初の20分間に読んだことはよく覚えているのに、30分たつころから急に記憶があやふやになり、最後にまた思い出せるようになる、という経験をするかもしれない。これは読んだことを咀嚼したり考えたりする休憩時間がなかったせいで、読書中に中だるみが生じ、学習に空白(デッドスペース)が生まれたことを意味する。

せっかく本を読むなら、1ポモドーロずつ読み、本からできるだけ吸収するようにしよう。

著者:ジム・クウィック