「給料は勤めている会社からもらうもの」――この考え方ではいつまで経っても「稼げる人」にはなれません。なぜなら、「本当のお金の出どころ」を勘違いしているからです。

そんな人に対して、投資家の藤野英人氏が説く「給料を増やしていくための思考法」とは? 

「14歳の自分に伝えたい『お金と仕事と経済』の本質」(6月5日配信)、「貯金が大好きな日本人がわかってない投資の本質」(6月12日配信)に続いて藤野氏の著書『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』を一部抜粋、再構成してお届けします。

「給料」は誰からもらうもの?

「給料は、自分が所属している会社からもらえるお金」だと思っていないでしょうか?

アルバイト収入を除いて、子どもの頃にもらえるお金は、お小遣いやお年玉がメイン。それらは、自分の親や祖父母・親戚からもらえるもの。家事を手伝うなど、家族のための労働の対価として、お小遣いがもらえるルールをつくっている家庭もあると思います。

君も両親が共働きで忙しかったから、いろいろなお手伝いをして、お小遣いをもらっていましたね。

では、大人になって働き始めたときに、給料をくれるのは誰でしょう?

銀行の入金の記録には、会社の名前が書いてあります。給料は会社のルールや上司の評価によって金額が決まります。そして、給料の元手となるのはその会社が稼いだお金です。

こうしたことから、給料は会社からもらうもので、僕らは会社から食べさせてもらっている。そんなふうにイメージする人は多いようです。

親からお小遣いをもらっていた生活から、会社から給料をもらう生活に変わる。そんな考え方が如実に表れているのが「初任給」という言葉です。

会社に入って最初にもらう給料を指す言葉ですが、「初任」という2文字に、「これからずっとお世話になることになる職場に所属した」というニュアンスがにじみ出ています。

もちろん、就職をして親から独り立ちすることは祝福されるべきことなのだけれど、僕は初回に振り込まれる給料の意味は、それ以上でもそれ以下でもないと思う。

「初任給」という言葉は、「働く=所属」の価値観を前提としていて、なんとなく重圧を感じるのです。

もっと言うと、「給料は会社からもらうもの」という考えは、実は本当ではありません。給料として分配されるお金は「会社が稼いだお金」であるのは事実。けれど、そのお金はどこから来ているかというと「社会」なんですね。