日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。

たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、好評を博している。

その岡本氏が、全メソッドを初公開した『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』は発売後、たちまち12万部を突破するベストセラーになっている。

コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「なぜ日本人は『ベビーカー運び』を手伝えないのか」について解説する。

「見知らぬ他人」には声をかけない日本人

みなさんは、駅の階段やバスの降車時にお母さんがベビーカーを運ぼうとしていたら、どうしますか?

アメリカ・ニューヨークで子どもを産んだ私は、エレベーターのない地下鉄の駅で、何度となく見知らぬ人にベビーカーの上げ下げを手伝ってもらいました。「May I help you? (手伝いましょうか?)」と通りがかりの人がごく自然に声をかけてくれ、本当にありがたかったのを覚えています。

重い荷物を上げ下げするときも同様でした。「困っている人がいたら、助けてあげる」という当たり前のことを当たり前にしてくれる人が大勢いたわけです。

帰国してショックだったのは、そういう姿をあまり見かけないことでした。重い荷物をもった人や高齢者など街中で「困っていそうな人」がいても、声をかける人が少ない……。

「日本人は見知らぬ他人に冷たい」のではないか。こんな印象をずっともっていたわけですが、先日、ネットに、「駅で困っているベビーカーの女性を助けず、素通りする人たち」という記事がありました。