マッキンゼー・アンド・カンパニー、ワトソンワイアットなどの外資系コンサルティング会社を経て独立した大嶋祥誉氏。これまで5000チーム以上を見てきた彼女は、「チームにも集中力がある」と言います。では、どのようにして「チームの集中力」を上げることができるのでしょうか。

※本稿は大嶋祥誉著『マッキンゼーで学んだ 時間の使い方がうまい人の一瞬で集中する方法』の内容を一部抜粋・再編集したものです。

集中は「同期」する

仕事でもスポーツなどのプライベートでも、もしあなたが何らかのチームを率いているとしたら、ぜひお伝えしたいことがあります。それは、「チームにも集中力がある」ということ。ここでご紹介したいのが、東北大学が世界で初めて明らかにした「チームが『ゾーン』に入ったときの脳活動」についてのリリースです。

チームフローの状態では中側頭皮質で、ベータ波とガンマ波が増加していることが判明しました。また、チームフロー状態では通常のチームワーク状態に比べて、チームメイトの脳活動がより強く同期することもわかりました
(https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20211006_02web_team.pdf)

このような「チーム全体がフローに入っている」状態になれば、生産性が高まることは言うまでもありません。実際、チームスポーツではときに「心が一つになっている」という感覚を得られるものですが、それを「脳」の観点から明らかにしたのが、東北大学の研究です。