スーツは、社会人としての信頼性の象徴です。残念だと信頼や期待を持たれず、「前向きに頑張ってくれそうだ」「将来が楽しみな若者だ」という印象には程遠くなってしまうのです。学生のうちは、ピンと来ないかもしれませんが、日頃「できる人」のスーツ姿を見慣れている社会人から見ると、「サイズが合っていない」は致命的です。

就活スーツは、一生を左右する勝負服です。「ふだんのTシャツはLだから、スーツもL」と、安易に買うと危険です。絶対に手を抜かず、ぜひ百貨店の紳士服売り場のスタッフのようなプロに、サイズ、着こなしをを含めて見てもらってください。

入学式用に買ったスーツでもかまいませんが、その後体型が変わってサイズが合わないなら、「お直し」という方法もあります。スーツの着こなしを改善するだけで、好感度は100%上がります。

目で熱い想いを伝える

次に視線について。筆者は面接官の目をしっかり見るように指導しています。これは「目は口ほどに物を言う」の通り、「目で熱い想いを伝えるべき」という考え方に基づいています。

「凝視すると失礼」、という意見もありますが、面接官は面接評価シートやエントリーシートを見るため目線を切るので、気にしなくてかまいません。

面接官は、目力の強い人には、「意志やメンタルが強そうだ」、「バイタリティにあふれている」と感じてくれます。相手の目をしっかり見るのは誰でもすぐできることです。今すぐ取り組んでください。

声が小さい、早口で話す──これではせっかく的確に答えても聞き取りづらく、与える印象も良くないのです。そこで、この「聴覚情報」を良くするために、私が伝えたいコツは2つ。

声は大きく&ゆっくり丁寧にです。

面接では、皆さん緊張のせいか声が小さいのです。声を大きく出すのは必須です。応援団のような大声の必要はありませんが、家族や友人との会話の1.2〜1.5倍の声で話すようにしてください。