名門私立中学の合格をつかんだ生徒たち。その後東大に進学する子どもたちも多く、中には「東大受験より、中学受験のほうが大変だった」との声もあります。中学受験で、いったいどのような勉強をしていたのでしょうか。中学受験にも役立つ『謎解きミステリー 東大クロスワード』を上梓した、東大カルペ・ディエムの西岡壱誠さんが、中学受験で大切な3つの要素をお話しします。

「東大受験より、中学受験ほうが大変」

僕は「東大生の王道ルート」というものがあると思っています。東大に受かった多くの人たちの中には、共通するルートがあると考えています。

中学受験でさまざまな勉強の基礎能力を身に付けたうえで、中高一貫の名門私立中学校に進学します。

名門私立中学校は、教育システムがしっかりしており、東大を目指す生徒も多いため、その環境で勉強をすると、メキメキと学力がアップします。こうして受験生になるまで、着実に学力を蓄え、現役で東大に合格する……。

東大生たちに話を聞くと、このような王道ルートで、東大の合格をつかんだ人が多く、彼ら・彼女たちは「本気で中学受験の勉強をした」と語ります。中には「東大受験よりも、中学受験のほうが大変だった」などと言う人もいるくらいです。

今回は、名門と呼ばれるような中学に見事合格した人たちが、どのように勉強していたのかについて、3つの特徴を紹介したいと思います。