「一度きりの人生で、今という時間は二度とやってこないのに、なんで自分は時間を無駄に使ってしまうのか」と以前は悩んでいた編集者・柿内尚文(かきうち・たかふみ)氏が、時間の使い方について考えました。柿内氏は「人生には4つの時間しかない」と言います。

「幸福の時間」はやりたいこと、喜びを得られることをして幸せを感じる時間。
「投資の時間」は目的のために努力している時間。
「役割の時間」はやらなければいけないことをしている時間。
「浪費の時間」は無意識に過ごしてしまうムダだと感じる時間です。

書籍『このプリン、いま食べるか?ガマンするか?』を一部抜粋・再構成し、時間の使い方のコツをご紹介します。

4つの時間を意識するとプリンの選び方が決まる

4つの時間を意識すると、時間の選び方が変わります。プリンの例で、考えてみたいと思います。

喫茶店に入った時のこと。メニューに「昔ながらのプリン」がありました。「昔ながらのちょっと硬めのプリン、大好きなんだよね」

最近のプリンはとろとろ系が多く、硬いプリン好きの彼は、注文するかどうか迷いました。

「小腹もすいたし、このプリンおいしいだろうな。食べたい……」

心がそう叫んでいます。

一方で、こんな心の声も。

「3日前からダイエットをスタートしたばかりじゃないか。今回は絶対成功させるって自分に誓っただろ! ここはガマンだ」