12月2日から放送が始まった、NHKのドラマ「パラレル東京」が評判だ。内閣府が公表した首都直下地震の被害想定に基づき、ビルの倒壊、群集雪崩、大規模停電、火災旋風、物資不足などが描かれる。

第4話にあたる12月5日のテーマは東京東部の堤防決壊。日本列島各地に甚大な被害をもたらした10月の台風19号で、長野車両基地に留置された10編成もの北陸新幹線車両が半ば水没してしまった光景は、多くの人の脳裏に焼き付いたことだろう。

その台風襲来の当日、ネット上では、こんな言葉が飛び交っていた。

「さすが昭和戦前生まれ、日本最古の地下鉄東京メトロ銀座線。ほかの地下鉄が運休しているのに銀座線は動いている!」

確かに10月12日、首都圏での地上のJR路線、私鉄が全面運休、それに多くの地下鉄路線(区間)が運休となっても、銀座線は動いていた。「こんな暴雨風の中でも地下鉄は動いている」と驚いた方も多いだろう。

だが事態はこの後、意外な展開となる。

台風上陸当日の状況

時間を追って見ていこう。台風19号が伊豆半島に上陸したのは12日19時頃である。暴風雨に備えて東海道新幹線・東京―名古屋間は12日の始発から運行休止となった。東京周辺のJR在来線では、10時に運行休止の東海道線(東京―熱海)を皮切りに、13時までにはすべての路線で運行を休止した。

大手私鉄では、相鉄(11:00)、小田急(12:00)、東急(12:19)、東武(13:00)、京王(14:00)、西武(14:33、飯能―西武秩父間は10:08))、京急(15:18)、京成(17:46)の各全線が運行休止となる(カッコ内は休止時刻。「令和元年台風19号等による被害状況等について第47報」国土交通省による)。

そうした中、以下の東京の地下鉄6路線は、12日終日全区間で動いていた。
東京メトロ銀座線、半蔵門線、南北線、副都心線
都営地下鉄浅草線、大江戸線

また以下の区間の地下鉄が、12日14時〜15時以降、運行停止した。

東京メトロ
丸ノ内線(茗荷谷―銀座間)
日比谷線(南千住―北千住間)
東西線(東陽町―西船橋間)
千代田線(北千住―北綾瀬間)
有楽町線(豊洲―新木場間)
有楽町線・副都心線(地下鉄成増―和光市間)

都営地下鉄
三田線(本蓮沼―西高島平間)
新宿線(大島―本八幡間)
(東西線・中野―高田馬場間、日比谷線・恵比寿―中目黒間も20〜21時頃に運行停止)

また、横浜市営地下鉄ブルーライン、グリーンラインは、全線で12時に運行停止となった。