最近はSUVの売れ行きが好調だが、ミニバンの人気も根強く、国内で新車として売られる小型/普通乗用車の約25%を占める。

トヨタ「ウィッシュ」やホンダ「ストリーム」といった背の低いミニバンの人気低下とモデル廃止にともなって、約30%を占めていた2000年頃と比べるとミニバンの販売比率は下がったが、それでも依然として売れ筋のカテゴリーだ。

そのため、ミニバンは国産車販売ランキングの上位にも多く入る。2020年に国内で最も多く売られたミニバンは、トヨタ「アルファード」だった。2020年5月から、トヨタの全店が全車を売るようになり、姉妹車の「ヴェルファイア」が減ってアルファードが増えたためだ。

セレナは月間5700台、エルグランドは300台

アルファードはLサイズのミニバンだから、売れ筋価格帯は400〜550万円に達するが、2020年の平均月間登録台数は、7600台にものぼる。ヴェルファイアは1500台だから、約5倍の差が生じた。

ミニバンの第2位はコンパクトなホンダ「フリード」で、月間平均登録台数はおよそ6400台だった。3位はフリードのライバルとなるトヨタ「シエンタ」で6100台。4位はミドルサイズのトヨタ「ヴォクシー」で5800台、6位は同じくミドルサイズの日産「セレナ」で5700台だ。

現行「セレナ」は2016年に登場。2018年にe-POWERを追加している(写真:日産自動車)

2020年には国内で販売された小型/普通車の51%をトヨタが占めたから(レクサスを含む)、ミニバンの販売ランキングでも、上位には複数のトヨタ車が並ぶ。

その一方で、販売の上位に入る車種が少ないのは日産だ。

セレナは、前述の通りミニバンランキングの5位だったが、同社のLサイズミニバンである「エルグランド」は月間平均登録台数およそ300台と非常に少ない。セレナが月平均5700台だから、エルグランドはそのわずか5%しか売れていないことになる。

ちなみにエルグランドは、初代モデルを1997年に投入して、背の高いLサイズミニバンとして最初のヒット商品になった。1998年には1カ月平均で4700台を登録して、現在の16倍も売れていた。この後に売れ行きが激減した背景には、複数の理由がある。