最初のロックダウンから1年以上。映画館も、レストランも、ヘアサロンもほぼ閉まっていた異常な生活が、カリフォルニアでようやく終わりを迎えつつある。

「普通の生活」が戻りつつあるカリフォルニア

感染者数と病床使用率が激減、ワクチン接種が急速に進み、陽性率が全米の州で最低を記録するようになったのを受け(今月に入ってからは毎日1%台)、ギャヴィン・ニューサム州知事が、6月15日には普通の生活が戻ると宣言したのだ。

感染状況が悪いほうに変化しないかぎり、6月15日には、外出時のマスク着用の継続、PCR検査の実施、イベントなどでワクチン接種証明書あるいは陰性証明書の提示を求めるなどの基本的なルール以外の規制は、すべて撤廃される。

カリフォルニア内で最も感染状況が酷かったロサンゼルス郡でも、この数週間は明らかに状況が改善し、先月半ばには1年ぶりに初めて映画館のオープンが許され、その少し後にはこれまた1年ぶりにレストランの店内での食事も定員の25%までの条件つきで許可された。

ダウンタウンのステープルズ・センターなど、屋内のスポーツ施設も再開が許され、ワクチン接種証明書か陰性証明書の提示を義務付ければ、収容人数の制限も相当緩和されるとの話も出ており、「普通に近い」状況がそこまで来ているというのは、誰もが肌で感じていたことだった。

それでも、人数制限もなしの、正真正銘の「普通」が、それもたった2ヵ月後にやってくるというのは、大きな驚きだ。最近評判がめっきり落ち、この秋にはリコールされる不安もあるニューサム州知事の人気取り作戦だといううがった見方をする人も少なくないが、制限がなくなり、雇用が増えて経済が回復することに不満を感じる人はいない。

なぜ今すぐでなく2ヵ月後かというと、今月15日から16歳以上の人全員がワクチン接種の対象となるからである。

アメリカでは現在、2回接種が必要なファイザーとモデルナ、1回で済むジョンソン・エンド・ジョンソンの3種類が承認されている。

1回目と2回目の間はファイザーが3週間、モデルナが4週間で、今月15日より一気に接種対象者が増えるため予約も誰もがすぐに取れるとはかぎらないという事実を考慮し、6月半ばまでには多くの人が2回とも接種を終えているだろうという計算である。

現地時間4月11日現在、カリフォルニアでは、州民の37.7%が最低1回のワクチンを接種済みだ。