コロナ禍による営業時間短縮の要請に伴い、少しでも売り上げを伸ばそうとランチ営業に注力している居酒屋が増えてきた。とはいえ、競合店も多く、苦戦を強いられている店も少なくはない。そんな居酒屋を救おうと、外食チェーンが従来のFC契約よりもかなりハードルを下げた「プチFC」を提案している。

仕入れはカレーのルーのみ

金沢カレーの「ゴーゴーカレー」チェーンを手がけるゴーゴーカレーグループは、加盟金や保証金、研修費、ロイヤルティーが一切かからない“プロデュース店舗”を2019年から推し進めている。

昨年6月、名古屋市中村区名駅4丁目にオープンした「生らむジンギスカン ひつじのやぶや」。北海道の精肉店から直送される生ラムが名物のジンギスカン専門店だが、ここもプロデュース店舗の1つ。運営するのは、名古屋市内を中心に居酒屋を展開するやぶやグループ。

「カレーのやぶや」外観(筆者撮影)

「名駅4丁目界隈は、新型コロナの影響でランチの需要が高まっているんですよ。系列店ではランチ営業もしていますが、『ひつじのやぶや』をオープンさせるにあたって、何か変わったものが出せないかと考えていました。そんなときに、ゴーゴーカレーグループの宮森宏和社長から『名古屋で出店したい』という話をいただいたんです」と、やぶやグループ社長の横瀬武夫さん。

横瀬さんとゴーゴーカレーグループの宮森社長は同じトライアスロンのチームメイトということもあり、昔から親交があった。「ゴーゴーカレー」は、関東を中心に80店舗、海外に12店舗展開している。

東海地方では2013年、愛知県刈谷市に出店したものの、ほどなくして撤退している。宮森社長としては、鬼門である愛知県に再出店してリベンジを果たしたいという気持ちもあったのだろう。ランチに注力したいという横瀬さんと思惑が一致し、「ひつじのやぶや」と同時に昼だけの営業となる「カレーのやぶや」もオープンさせた。

少し前、バーなど夜の営業のみの店を昼間に間借りしてスパイスカレーを提供する「間借りカレー」が注目を集めた。が、ここの場合、両店ともオーナーは横瀬さんなので、「二毛作」のほうが正しいかもしれない。