ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」が、フルモデルチェンジを受け4月23日に発売される。新型ヴェゼルは、外観デザインをはじめ、車内スペースの拡充やパノラマルーフなどを採用した新グレードの設定、スマートフォンと連携し多様なサービスを利用できるホンダコネクトの搭載など、さまざまな新装備を搭載する。また、フィットにも採用した2モーターのハイブリッドシステム「e:HEV」搭載車をラインナップの中心に据え、普及が進む「電動化」にも対応するなど、まさに全面刷新といった内容だ。

近年、国内新車市場ではコンパクトSUVが高い支持を受けているが、2013年に登場した先代ヴェゼルはその先駆けとなったモデルだ。ゆえに、新型へ寄せられる注目度もかなり高いが、実際にどれほどの商品力が備わったのだろうか。

2月18日のワールドプレミアでは、主にコンセプトやスタイリングが中心で、機能や価格については未公開だった。そこで今回は、事前説明会で得た情報から新型ヴェゼルの詳細について紹介しよう。

群雄割拠のコンパクトSUV市場で復権なるか?

ヴェゼルは、前述のとおり、2013年に初代モデルが発売された。ホンダが誇る小型ハッチバック車「フィット」をベースに、誰にでも扱いやすいコンパクトな車体と、クーペを連想させるスタイリッシュなフォルム、大人5名がゆったり座れる広い車内スペースなどが人気を呼び、発売当初から大ヒットした。先代モデルの国内における累計販売台数は約45万台、SUVクラスで4度の年間販売台数1位を獲得するなど(いずれもホンダ調べ)、コンパクトSUV人気を牽引してきた。

だが近年は、ライバルの新型車、2020年8月発売のトヨタ「ヤリスクロス」や、同じくトヨタが2019年11月に発売した「ライズ」などに押され気味だ。2020年度(2020年4月〜2021年3月)における登録車の新車販売台数では23位(2万8110台)と低迷。コロナ禍の影響が大きかったとはいえ、さすがにかつての勢いはない。新型が群雄割拠するコンパクトSUVのジャンルで、再びリードを奪えるのかは非常に注目されるところだ。