JR横浜線は「横浜」と名乗るのに、なぜかすべての列車が横浜駅を通るわけではない。2021年1月16日付記事(目的駅の手前で終着、「ムカつく行き先」選手権)という記事で、横浜を目前として1駅手前で足止めされてしまう東神奈川行きがあることに触れたが、横浜へ向かう利用者が多いにもかかわらず、このような不便を強いられるのはなぜだろうか?

横浜の1駅隣で分岐する横浜線

横浜線は横浜の1駅隣の東神奈川から八王子を結ぶ路線で、横浜から郊外への通勤・通学の移動をはじめ、東京の都心から放射状に延びる路線と交差・接続する役割もある。

京浜東北線と横浜線は線路がつながっていて、横浜線から京浜東北線に直通する列車も数多く走っている。だが、その多くは日中の運転で、朝夕のラッシュになると直通する列車が少なくなってしまう。

その場合、横浜線方面から横浜へ向かうには、東神奈川で接続する京浜東北線などに乗り換えるか、横浜線から京浜東北線に直通する列車に乗らなければならない。横浜から横浜線を利用する客から見れば、肝心な時間に乗りたい列車が少なくなってしまうのが不満なのだ。

横浜に直通する横浜線の列車は、京浜東北線の線路を走っていて、いわば京浜東北線の線路を間借りしている状態にある。ラッシュの時間帯では、京浜東北線でも列車の本数を増やさなければならないから、京浜東北線の列車が優先される形で横浜線からの直通列車の本数が少なくなる。逆に、横浜線の直通を優先させれば、今度は京浜東北線が横浜に行かない列車ばかりとなってしまう。