世界的なスーパースターであるBTS(防弾少年団)と大手菓子メーカーのロッテがタッグを組むグローバルプロジェクト「Smile to Smile Project」が始動する。「むし歯のない社会へ。」を掲げてきたロッテ「キシリトール」がBTSの参画を得て始める活動は、SDGs、ESG経営への取り組みでもあり、そこには「物語的な共創構造」がある。

『ナラティブカンパニー』を上梓した本田哲也氏がロッテとBTSが紡ごうとしているナラティブ(物語)について、解説する。

BTSとロッテの意外な共通点

BTS(防弾少年団)といえば、いまや世界的なスーパースターだ。今年のグラミー賞にノミネートされ、韓国のアーティストとして初めて単独ステージを行ったのも記憶に新しい。そのBTSと、大手菓子メーカーのロッテがタッグを組むグローバルプロジェクトが5月27日に発表された。

「Smile to Smile Project」と名付けられたプロジェクトの目的は、世界に笑顔を広げていくこと。

詳細については未発表だが、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に先行きが見えない中、20年以上にわたって「虫歯のない社会」を目指してきたロッテの「キシリトール」と、世界中の若者を笑顔にすることを願うBTSの思いが合致したのがプロジェクト発足の背景のようだ。

BTSとロッテ――今をときめくグローバルアーティストと、日本に本拠を置く大手菓子メーカー。その間には、そもそもあまり接点がないようにも思える。しかし、これを「ナラティブ」の観点から眺めると、意外にもこの両者には共通点が見えてくる。