コロナ禍で重要性が再確認されている物流。その現場を支えるトラックドライバーが「荷役」に苦しめられているのをご存じだろうか。

荷役とは、いわゆる「トラックへの荷物の積み卸し」のこと。トラックドライバーの主たる業務は、いわずもがな「荷物の運搬」だが、実は「業務の一環」として当然のように強いられるさまざまな「おまけ作業」が存在する。中でも、BtoBの輸送で最も多くのドライバーが強いられているおまけ作業が「荷役」だ。

荷役の方法においては、パレットに積み上げられた荷物をフォークリフトなどで一気にトラックの荷台へ運び込むという姿を想像するかもしれないが、実際の現場では、荷主の要望によってその荷物をドライバーが一つひとつ手で積み卸しさせられることがあるのはあまり知られていない。

5000個の荷物を手で積んでいた

以下はトラックドライバーたちの証言だ。

「昔、某大手運送企業で、東京発大阪行きの荷物を手で5000個積んでいました」(50代長距離トレーラードライバー)

「コンテナの場合、30kgの米袋800個の積み卸しをさせられました」(70代大型長距離ドライバー)

「自分は主に危険物を扱っているんですが、20kg近い一斗缶を夏の炎天下で1000缶積み卸ししたことがあります」(30代長距離ドライバー)

「夏はアイスなどの需要が増え、冷凍倉庫を行き来することが増えます。周囲からは真夏に冷凍倉庫は羨ましがられますが、絶対に溶かしてはいけないアイス類は、より迅速な搬出入が求められます。冷凍倉庫を出入りすると、外気温の差が60度にもなり、自律神経を壊したり、腰を痛めやすくなったりしますが、3000ケースの積み卸しをしました」(30代大型冷蔵冷凍車ドライバー)

「タイヤを荷台の天井まで、サイズの違いを考えながら積んでいます。下から大きい順で積んで、上の方に小さいサイズを積み上げる。そうしないと積んでいるうちに倒れてきてしまうので。普通車のタイヤ10kg、トラックの夏タイヤ50kg、スタッドレス70kg含めて計500本くらい」(関東40代大型ドライバー)