ボディカラーは新色の「クリアベージュメタリック」 をはじめ、全部で9色を設定している。 イメージカラーにベージュを起用したのは、最近の乗用車としては珍しい。ここからも「人に寄り添う」というコンセプトが伝わってくる。

さらに9色のラインナップを詳しく見ると、目が覚めるような鮮やかな色はなく、ゴールドやレッドも落ち着いた色調であり、ヤリスとの方向性の違いがわかるし、1クラス上を狙っているような感じもする。

インテリアは“少し上級”へ

操作系を集約し、「シンプル・クリーンかつ上質な空間を表現した」というインテリアは、エクステリアより違いが大きいと思う人が多いだろう。

先代アクアは、インパネの奥に運転席前から中央まで伸びる横長のデジタルメーターを置き、手前に三角形のセンターパネルを配置。助手席側はそこから伸びるソフトパッドで覆った仕立てで、モダンな印象が強かった。

これに対して新型は、全幅にわたる台形のソフトパッドがメインとなり、メーターは運転席前に移動されている。

先代アクア(後期型)のインストルメントパネル(写真:トヨタ自動車)

新型アクアのインストルメントパネル(写真:トヨタ自動車)

先代のインパネは、プリウスとのつながりを感じさせる造形でもあったが、新型にはその面影はない。ヤリスとの比較では、躍動感を抑え、落ち着きを強調したことが伝わってくる。

先代では、フロアから生えていたセレクターレバーが小型の電気スイッチになって、センターパネルに移動したことや、トヨタのコンパクトカーとして初めて10.5インチの大型ディスプレイオーディオを採用したことも目立つ。

ここからも、新型アクアが少し上級のコンパクトカーを目指していることが、理解できる。そのうえで感心したのは、エアコンやオーディオのスイッチをコンパクトにまとめつつ、ダイヤルを併用したことだ。

ボリュームや温度調整をダイヤル式とした操作パネル(写真:トヨタ自動車)

上級志向の証と勘違いしているのか、なんでもタッチパネルに置き換える車種が増えつつある中で、好ましい設計だと思った。ダイヤルのほうが、視線を移すことなく手探りで操作できるからだ。

前席のシート間には、スマートフォンの充電ケーブルなどを格納できるスライド式トレイを設け、上級グレードにはコンソールボックスを用意している。災害対応もアピールポイントの1つで、インパネとセンターコンソールにつく非常時給電装置を標準装備とした。