トヨタのミニバン兄弟車、「ノア」「ヴォクシー」が売れている。

2021年上半期(1〜6月)の新車販売ランキング(自販連発表)を見ると、ノアは16位(2万5229台)、ヴォクシーは8位(4万1101台)であった。一方、ライバルとなる日産「セレナ」は11位(3万2283台)、ホンダ「ステップワゴン」は17位(2万1262台)だ。

ノア/ヴォクシーには、「エスクァイア」という3番目の兄弟も存在するが、ノア/ヴォクシーよりも上級狙いで価格も若干高めであるため、成績は41位(7219台)と苦戦中。

しかし、ノア/ヴォクシー/エスクァイアの3兄弟を合わせた2021年前半の販売台数は、7万3549台にもなる。トヨタのミニバン3兄弟は、国内で“圧倒的に売れている”と言っていいだろう。

ここで驚くのは、この3兄弟の現行モデルが登場したのは、今から7年も前になる2014年だということだ。

かつて、クルマのフルモデルチェンジのタイミングは“4〜6年に1度”と言われていた。モデルライフを長くするのが昨今の傾向だが、それでもデビュー7年目でこの販売成績は素晴らしいものだと言えよう。

しかも、このトヨタのミニバン3兄弟は、2016年に現行モデルが登場したセレナや、2015年登場のステップワゴンよりも、デビューが古いのだ。古いモデルであるのに1番売れている。これも注目すべきポイントだろう。

最大のライバルである日産 セレナ(写真:日産自動車)

では、なぜトヨタのミニバン3兄弟は、これほど高い人気を維持し続けているのだろうか。理由は大きく3つあると考えれられる。

理由1:そもそもミニバン人気が高い

1つめは、近年の国内自動車市場で、そもそもスライドドアを持つミニバンの人気が高いという背景がある。それは、販売台数ランキングを見ても明らかで、ベスト10には多くのミニバンが含まれている。

2021年上半期であれば、「アルファード」(3位)、「ヴォクシー」(8位)、「フリード」(9位)、「シエンタ」(10位)と10台中の4台がミニバンだ。2列シートの「ルーミー」(2位)もコンパクトなミニバンだと考えれば、ベスト10の半分がミニバンということになる、

ところが、10年前となる2011年の年間販売台数ベスト10を見てみると、ミニバンは4位の「セレナ」と6位の「フリード」だけ。さらに10年前となる2001年も「エスティマ」(4位)、「ステップワゴン」(5位)だけである。