「シリーズ展開なので、地域のバランスと味のバランスを重視した」という。そのためシリーズとしての共通ロゴは「ラーメンデータバンクイチオシ、大崎さん推薦!」となった。

容器は「縦型ビッグ」、価格は「228円」

容器を「縦型ビッグサイズ」として価格を「税込み228円」にした理由は何だろうか。足立氏はこの理由を次のように話す。

「縦型ビッグサイズは、日清食品さんの『カップヌードルBIG』に代表されます。実はコンビニでは定番で陳列されており、当社では売上構成比の約45%を占める売れ筋商品群です。レギュラーサイズはスーパーで目立つ商品ですが、逆に縦型ビッグはスーパーにはほとんど置かれていません。

また価格は縦型ビッグの多くが232円なので、その下として設定しました」(足立氏)

第1弾が利尻島の名店と聞いて、筆者は“妄想旅行の味”をイメージした。これには理由がある。昨年の東洋経済オンラインで、北海道のコンビニ・セイコーマートが手がけるPB商品「セコマ」の北海道メロンソフトなどを取り上げた。

本州の大手小売店でも売られており、この商品を食べた仕事仲間は「道内旅行で食べたソフトクリームのよう」と話していた。コロナ禍でなかなか現地に行けない状況では、数百円のカップ麺やソフトクリームを味わい、「行った気になる」のではないだろうか。

人気観光地の北海道も、コロナ禍でなかなか行きにくい(写真:takuyama/PIXTA)

消費者に支持されるのは「再現性」

コラボカップ麺に求められるのは、何よりも「味の再現性」だ。その店に行った人はもちろん、行っていない大半の人にも支持される“らしい”味。実際に商品を食べてみないと何とも言えないが、監修を手がける大崎氏は次のエピソードを明かす。

「カップ麺に関わって20年になりますが、近年の味の進化は素晴らしいです。実際に完成間近の商品を食べた有名店店主からは『え〜っ、おいしいですね』『最近はすごいのね』『ラーメン屋さんも、うかうかしていられないね』と言った声が上がるほど。今回の商品も関係者で試食しながら、細かくブラッシュアップしています」