コロナショックに見舞われ、赤字決算が続出した2020年4〜6月期。それから1年を経た2021年4〜6月期は大幅増益となる銘柄が続出している。9月17日発売の『会社四季報』2021年秋号では、四半期業績動向に注目。特に好発進を遂げた銘柄に注目してランキングも掲載している。今回は条件を変えて、四半期営業増益率のランキングを公開する。

対象としている四半期は、3月期、6月期、9月期、12月期決算企業は4〜6月期、2月期、5月期、8月期、11月期決算企業は3〜5月期、1月期、4月期、7月期、10月期決算企業は2〜4月期。コロナ直撃となった前年同期との比較で増益率を算出した。

なお、このランキングでは条件として、直近の四半期営業利益が10億円以上、前年同期も四半期営業1億円以上の企業に限定している。

大手自動車メーカーが続々ランクイン

ランキングには好発進企業が並ぶが、前年同期の落ち込みが激しかったものが中心。前期後半は回復局面だっただけに、下期などは増益率が縮小、マイナスになる企業も多いので注意が必要だ。会社計画が過大なケースもある。ランキングでは四季報予想が会社予想より弱気のものを除き、会社計画が保守的と見ている「強気」銘柄は「*」を付記した。

上位には、国際競争力のある製造業大手が数多く並んだ。それだけ昨年春の落ちこみが激烈で、足元の回復ぶりも鮮明だったといえる。

1位は、ガラス世界大手で5G関連にも位置づけられるAGC。2021年4〜6月期は実に前年同期比109倍。塩化ビニル市況高でクロールアルカリが想定を上回る動きで、半導体関連も絶好調。2021年12月期の通期計画も137%超の営業増益を見込んでいる。

2位は国内時価総額首位のトヨタ自動車。こちらも急回復を見せた。四半期営業益は前年同期から71.6倍、実に9900億円をたたき出した。足元は半導体をはじめとする部品不足から減産の方針を出しているが、通期でも大幅な利益回復が見込まれている。好採算のSUVが拡大し、最高益更新も視野に入る。