私立大学の学生数は、全体の4人中3人を占めており、日本の高等教育を広く支える存在だ。早慶上理(早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、東京理科大学)、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)、そして関西圏の上位校である関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)と呼ばれる13大学は受験偏差値が高く、受験者数も多い。

入試問題は受験生に宛てたラブレター

週刊東洋経済10月25日発売号では「早慶上理・MARCH・関関同立」を特集。少子化やコロナ禍の中で13大学がどのような針路を描くのか、「次の戦略」をリポート。同時に学部ごとの偏差値や、就職・進学実績を評価している。

「一般選抜の入試問題は受験生に宛てたラブレター」といわれるように、出題には「こんな学生が欲しい」というメッセージが込められている。それを読み解くことで、各大学の人材育成戦略が見えてくる。では、「早慶上理・MARCH・関関同立」13大学の特徴はどうなっているのか。

一般選抜で大学入学共通テストも英語民間試験4技能テストも利用しない慶応義塾大学が発するのは「塾生を選ぶのは慶応義塾」という強い意志。もう1つの特徴は、試験科目に現代文や古文がないこと。小論文などの試験を課し、課題文を正確に読解することのほか、各自の考察を的確にまとめることを求める。受け身の理解力だけではなく、発信力も必要という考えだ。

対する早稲田大学は、文部科学省が推進する入試改革に呼応し、政治経済学部の一般選抜で共通テスト(「数学」必須)を全員に課すほか、日本語と英語の資料を読み、記述解答を行う「総合問題」を導入した。ボリュームのある論文を読み、意見を論述することが求められ、「大学で学問を行う」ための基礎力の有無を試す。