新たなフェーズに入ったともいえるこうした状況を踏まえて、谷口医師は今、考えなければならない点、備えておいた方がいい点を3つ挙げる。

1つは感染者への対応、2つめは濃厚接触者への対応、そして3つめは感染していない人の行動(ワクチン・検査)だ。

まず、感染者(症状があって、かつ感染が確認されている人)への対応だが、デルタ株のときは「入院」、「施設療養」、「自宅療養」という3つのケースがあったが、感染者が非常に多くなるオミクロン株では、地域の感染状況にもよるが、その対応は自治体で異なっているようだ。ちなみに、「三重県では急速な感染者数の増加に伴い、医学的適応により入院を判断しており、軽症例では自宅療養となっている」(谷口医師)という。

少なくとも自身が住む地域での対応については、自治体のホームページなどでチェックしておいたほう方がいいだろう。日々更新するため、まめなチェックが必要だ。

濃厚接触者への対応をどうするか

続いて濃厚接触者への対応だが、政府は待機期間を14日から10日へと短縮した。またいわゆるエッセンシャルワーカーと呼ばれる職種(医療従事者や警察、消防、公共交通機関に従事する人、保育士、介護士など)は、6日目のPCR検査などで陰性となれば、隔離を解除、仕事に復帰することができるようになった。

「市中感染が起こっている今、いつ誰が感染したり、その濃厚接触者になったりするかわからない。そういう人たちを全員自宅待機させていたら、病院もさることながら社会が回らなくなります。当院でも今は10日に短縮し、更にスタッフが足りない状況になれば6日目に検査を行って、陰性であれば勤務に戻ってもらう予定にしています。今後は検査を毎日して、勤務を継続する必要が出てくるかもしれません」

こう述べたうえで、「今後は、企業などでもこうした方針をとる必要があるかを、考えなければならない時期に来ている」と話す。

3つめは、一般のわれわれが行っていきたい対応だ。まずはワクチン。

多くの人がワクチンの2回接種を終えたが、接種から時間が経って抗体価が下がっていることがわかっており、感染力が高いオミクロン株に対する感染予防効果はあまり期待できない。やはり接種するタイミングが来たら、速やかに3回目接種をしたほうがよさそうだ。

「まず3回目を打つと抗体価がグンと上がります。当院でも研究で抗体価を測定しているので、それは明らかです。このブースター接種で重症化を予防できるだけでなく、感染予防の効果も高まります」