現在、自動車業界をはじめ、さまざまな企業がカーボンニュートラルへ向けた取り組みを進めている。脱炭素や省燃費化などに注目が集まる一方で、日進月歩で進化するクルマやバイクのテクノロジーにおける最高のパフォーマンスに興味が惹かれるのも事実だろう。乗り物好きならば、世界最高峰のスーパーカーの性能はもちろん、MotoGP(FIM世界ロードレース選手権)で活躍する2輪スポーツブランドに興味がやまないのも事実だ。

ならば、どれほどのパフォーマンスを秘めているのかテストしてしまえということで、最高速テストが可能な日本屈指の高速自動車テストコースである、一般財団法人・日本自動車研究所、通称「JARI」へマシンを持ち込んだ。

テスト車両はアプリリア「RSV4・1100Factory」

RSV4・1100Factory 1099ccの4ストローク水冷65°V型4気筒DOHC4バルブを搭載し、最高出力217HP(159.6kW)/13000rpmを発揮するRSV4・1100Factory(筆者撮影)

今回のテストマシンに選んだのは、イタリアの名門ブランドであるアプリリアが販売するフラッグシップモデル「RSV4・1100Factory」だ。そのベースとなる1000ccモデルのRSV4シリーズは、2009年のデビュー以来、ワールドスーパーバイク選手権で4度のマニュファクチャラーチャンピオンを獲得。マイナーチェンジこそ繰り返してはいるものの、今シーズンもイタリア国内のプロダクションレースで活躍するなど、シャシー、エンジン、電子制御、エアロダイナミクスを含め、現在でもトップクラスのマシンとなる。

リアビュー RSV4・1100Factoryのリアビュー(筆者撮影)

今回JARIに持ち込んだRSV4・1100Factoryは、そのマシンのバージョン違いで、100cc増えた排気量のぶんトルクも太く、最高速アタックに最適と判断したからだ。4ストローク水冷65°V型4気筒DOHC4バルブエンジンを搭載し、排気量はRSV4 RFやRSV4 Rの999.6ccに対して1099ccへアップ。最高出力は、RSV4 RFが最高出力201HP(148kW)/13000rpm(本国仕様)、最大トルク115Nm/10500rpm(本国仕様)に対し、RSV4・1100Factoryはユーロ5の環境問題を満たしたうえで最高出力217HP(159.6kW)/13000rpm、最大トルク125Nm/10500rpmを発生する。