「ゲームは時間の無駄」、「得るものは少ない」とゲームに対して否定的な親だった小籔千豊さんでしたが、なんと息子さんに勧められて嫌々始めたはずのオンラインゲーム『フォートナイト』にどハマリ。罪悪感を解消するためYouTuberデビューを決意したものの、前途は多難のようで……。著書『ゲーム反対派の僕が2年で4000時間もゲームをするようになった理由』から、YouTuberとなった小籔さんのまるでコントのようなエピソードを紹介します。

絶望的なYouTubeの滑り出し

2020年の2月、フォートナイト下手くそおじさんのYouTubeが始まりました。僕がしゃべりながらフォートナイトをプレイ、顔出しはナシというスタイルのYouTube。

僕はFortnite新喜劇というディスプレイネームで始めました。ちょっと匂わせる名前にしたのは、わけがあります。僕としては完全に芸人・小籔であることを伏せたかったのですが……やっぱり僕1人でやってるわけではないので、できるだけ早く一人前のチャンネルにしないとスタッフ、YouTube担当の吉本社員にも悪いなと思ったのです。だから、「これぐらいのヒントは……」「YouTubeの検索に引っかかるわけじゃないし」と譲歩したつもりでした。

いざ収録を開始したら、プレイ中「こんなん誰が見たいねん」の声が脳内を駆け巡ります。思っ切り下手クソな中年の、知らん奴のフォートナイト。やるべきではなかったかと常に逡巡しまくりでした(やっぱ先人ユーチューバーは凄いな。こんなとこから始めて、どうやって100万人登録なったん?)。

スタートから数本動画をあげましたが、チャンネル登録者数は一桁でした。1万とかではなく、10人以下。スタッフ2人、うちの嫁も登録した上での10人以下。その他で登録している人は、すべて僕からの口伝えです。