今年、株式市場で大きな話題となったのが、7月に株式の25分割を行ったNTT(日本電信電話)です。NTT株を1株だけ持っていたら、それが25株に変わるという大幅な株式分割をしたことが注目されました。

年末に向けて株式分割の実施を発表する企業が増えています。そこで、なぜ企業が株式分割を行うのかを解説するとともに、その情報を使って投資を考えた場合にどのような方法をとればいいのかを紹介します。

最後に実際に四季報オンライン(無料版)で株式分割を発表した企業を探す方法にも触れます。

株式分割で投資家にメリットはあるのか

先ほどのNTTのケースですが、1株が25株に変わると聞くと、みなさんはどのようなことをイメージしますか。

分割直前の株価は6月28日の4405円でした。25分割されると実は、株価も分割されてしまって、理論的にはちょうど25分の1の176円(4405円÷25)になります。

実際に分割した直後の6月30日の終値が170.5円でした。理論的な値より少し低い値段となりました。これは1日分の相場の変動によるものです。つまり株式分割自体では保有している株式のトータルの評価額が変わりません。

配当金についてはどうでしょうか。企業によっては分割と同じタイミングで配当金を増やす「配当の修正」を発表する場合もあります。しかし、これは、あくまでも株式分割とは別に企業が行う「増配」の決定によるもので、単純な株式分割は基本的には配当金も同じ比率で分割されてしまいます。株式分割だけではもらえる配当金が増えるわけでもありません。