その生みの親であるカカオサンパカはスペイン、バルセロナで1999年にスタート。カカオ豆の輸入、チョコレート原材料製造の大手「Nederland(ネダーランド)」グループの子会社として設立された。カカオの産地にも工場をもち、カカオ豆の選別からチョコレート原材料の製造の全工程を管理できることが強みで、同社の抱えるショコラティエによって300種以上の商品を製造している。

また希少品種カカオを使った商品づくりにも力を入れる。代表的なのが看板商品の「ショコヌスコ」だ。大航海時代にアメリカ大陸で発見されたカカオ豆で、王家御用達になるほど品質が高いものの、生産に手間がかかるため100年前に市場から消えていた。それを復活させたチョコレートは、同社の技術と品質を象徴する存在となっている。

東京・丸の内にあるカカオサンパカ丸の内本店(撮影:今井康一)

同社はかつて南アメリカなどにも出店していたものの、現在の店舗網は本国スペインの2店舗、日本の3店舗(東京丸の内、大阪梅田、兵庫神戸)となっている。

名をいち早く広めた「鉄板商品」のソフトクリーム

日本への上陸は丸の内パークビルディングが竣工した2009年。日本では知名度の低いブランドだったが、商業施設からの強い要望がありテナントとして入居したのがそのスタートだった。

日本上陸以来の鉄板商品がチョコレートソフトクリーム。本格チョコレートを使いながら、夏場に合わせさっぱりとした味わいに調整されている(撮影:今井康一)

カカオサンパカの名をいち早く広めたのが、現在も「鉄板商品」のソフトクリームだ。カカオパウダーを使用した「ジャラッツ カカオ」とホワイトチョコレートを使用した「ジャラッツ ブランコ」(税込各650円)の2種類がある。

チョコレートの味はしっかりありながらも、さっぱりした甘さとサラリとした舌触りで夏にも爽やかに食べられるソフトクリームだ。とくにホワイトのほうは、一見して牛乳を使ったソフトクリームのようだが、食べると味も香りも、舌触りもまったく違うので驚かされる。リキュールのベイリーズを隠し味にしているとのことで、花のような香りが広がり高級感を感じさせる。