群馬県、つまり北関東に入って最初の駅は、川俣駅だ。所在地は、群馬県邑楽郡明和町。20㎢にも満たない小さな町だが、川俣駅西側の国道沿いに広大な工業団地を持つ。

東武伊勢崎線 川俣駅 川俣駅西口にもペデストリアンデッキ。その先に「ホテル温浴複合施設」を建設中(撮影:鼠入昌史)

「町のほうでも駅を中心としたコンパクトシティ化を進めておりまして、東西に立派なペデストリアンデッキができています。東側にはキレイな病院もできまして、さらに西口では新しくホテルの建設も進んでいます。なんでも、温泉も湧いたようですよ」(相良駅長)

開発が進む川俣駅周辺

実際に川俣駅を訪れてみれば、実によく整備されていることに驚かされる。とりわけ、病院の建つ駅の東口。ペデストリアンデッキから医療施設までが直結していて、子ども向けの外来クリニックも設けられている。周囲には真新しい住宅もできているようで、子育て世代の増加を図っているのだろう。

そんな駅前を北に抜けると、線路沿いに広大なソーラーパネルが置かれている一角があった。かつて、川俣駅では石油やプロパンガスの輸送、つまり貨物を取り扱っていた。いまでも線路に接して橋本産業という石油やガスを扱う会社があった。ソーラーパネルは、大規模に貨物を扱っていた時代の名残なのだろうか。

東武伊勢崎線 川俣駅東口 川俣駅東口。駅周辺施設を結ぶペデストリアンデッキも(撮影:鼠入昌史)