アメリカ大統領選挙の投票日(11月5日)まで、残り半年を切った。「トランプさんとバイデンさん、今はどっちが優勢なんですか?」てなことを聞かれてしまう昨今である。

11月のアメリカ大統領選、今はトランプ氏リードだが…

この世界の定番である「リアル・クリア・ポリティクス」のデータ を見ると、4月には両者ともに支持率を下げてほぼ横一線に並んだものの、その後はドナルド・トランプ氏が少し盛り返して、最近は約1ポイント差のリードとなっている。

しかるに今は競馬にたとえれば、競走馬が向こう正面を走っている状態だ。本当に勝負がかかってくるのは第4コーナーを回るあたりからで、現時点でどっちがリードしているかはあんまり意味がない。

そして現下の選挙情勢をざっくり言えば、右側にトランプ応援団が3割くらいいて、左側には「それだけは勘弁、バイデンのほうがマシ!」と言っている人たちが3割くらいいて、残りはどうかといえば「まだ考えてない」。

もうちょっと言えば、「またあの2人なのか、勘弁してくれよ〜」と思っている人が少なくなさそうだ。毎度ながらアメリカの大統領選挙の本番は9月以降であり、最後は政治に関心の薄い浮動層の奪い合いとなる。

われわれだって同様ではないか。あと1年半、来年10月までには必ず総選挙が行われる。そのときにどの党に入れるか、今から決めている人はそんなに多くないだろう。

そのときの自民党総裁が岸田さんなのか、誰かほかの人なのか、裏金事件にどういう「けじめ」がついているのか、野党が何を公約し、どういう選挙協力が行われているのかなど、不確定要素があまりにも多すぎる。おそらくは「そのときになってから考える」人が多数派なのではないだろうか。