今年の4月は春らしくなく肌寒い気候が続いていましたが、ゴールデンウィーク頃から一気に気温があがり、初夏の陽気となりました。店内やオフィス内、電車内での冷房が徐々に増え、ご自宅でもエアコンのフィルター掃除をして冷房の準備をしている方も少しずつ出てきている頃ではないでしょうか。

そんな中、風邪でもないのになんとなくだるい、眠れないといった体の不調を訴える方が増えています。この時期はいわゆる5月病の可能性もありますが、急に気温が上がったことによる暑さからくる疲れも大きく関与していると考えられます。

本格的な夏の到来前であっても、5月には夏日(最高気温25℃以上の日)も近年は多く、今から少しずつ暑さ対策を始めることが重要です。

自律神経で体内環境の調整を行っている

人間の身体は気温などの環境の変化に適応するために、自律神経による体内環境の調整をつねに行っています。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類あり、それぞれさまざまな役割を担っていますが、交感神経は身体の働きを活発にしたり発汗により体温を下げること、副交感神経は体をリラックスさせたり食物の消化吸収を促すことが主な働きです。

そのため、暑い季節においては、特に交感神経が体内の温度を下げて一定に保とうとつねに頑張っている状態であり、暑さに対応すること自体が自律神経にとって大きな負担なのです。

自律神経が疲弊することで交感神経・副交感神経のバランスが乱れ、身体のだるさや疲れやすさ、不眠、食欲不振や下痢・便秘に加え、頭痛、めまい、イライラ感といった症状が出ることを一般的に「夏バテ」と呼びます。なお、医学的な疾患名はなく、「自律神経の乱れによる倦怠感や睡眠障害、胃腸障害」のように表現されており、自律神経の負担を減らすことが夏バテの対策になるといえます。また、後述する対策はどれも自律神経を休め、回復させる効果があるため、すでに夏バテの症状がある人に対しての治療法としても効果的です。

では、具体的にどのように暑さ対策を行えばよいのでしょうか? ポイントは①気温②食事③睡眠④運動習慣の4つです。