夫が家事・育児に関わる機会が増える中、頻発する夫婦間の家事・育児トラブル……。

新著『なぜ妻は「手伝う」と怒るのか』では、イラっとさせるNGワードの紹介のほか、仕事のスキルを活かしたアプローチなどが紹介されています。

本稿では同書から一部を抜粋しお届けします。

ジャガイモを洗濯機で…?

多くの場合、妻の中には、家事のやり方や仕上がりについて「これが正解」がある。しかし、それがなぜ正解なのかは、実は本人もよくわかっていないことも、ままある。

知り合いのIさん夫婦は、妻は洗濯機でジャガイモを洗う家に育ち、夫はジャガイモは手で洗う家庭に育った。結婚して新婚生活を始めて、妻がジャガイモを洗濯機で洗ったら、パートナーに驚愕されたという。「なんで、洗濯機を使うんだ?」と聞かれても、Iさんには答えようがなかった。実家ではそうしていたのだから、それが当たり前だと思っていたのだ。それに、洗濯機で洗わないとすると、じゃあ、一体どうやってジャガイモを洗うのか。彼女にはそれも見当がつかなかった。

Iさんのパートナーは、「泥のついたジャガイモを洗濯機で洗うと、洗濯機が汚くなるからやめてほしい。泥を落とすのはバケツでやってくれ」と説得を試みた。ところが、「洗濯機はもともと汚れを落とす機械だから、泥のついたジャガイモを入れても、特に問題はない」というのがIさんの考えだ。

話は平行線をたどった。最終的には、「洗濯機以外でジャガイモをどうやって洗えばいいかわからない」というIさんの主張を基に話しあい、パートナーがジャガイモをバケツの中で手で洗うことになったという。