栄養士の笠井奈津子氏の元には健康についての相談が寄せられるのですが、話を聞いてみると「休み方があまり上手でない」というケースがあるそうです。仕事や勉強に追われ、つねに「あれをやらなきゃいけない」と心に引っかかっている状態では疲労も回復しにくいと言います。新著『何もしない習慣』を上梓した笠井氏が、休むこと自体に罪悪感を覚えないやり方について解説します。

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休んでうまくいったことを「充電リスト」にする

栄養士として体や心の相談を受けていると、「何もしない」ことや「休む」ことは、仕事や家事などの次に考えることではないと痛感します。

仕事や生活を真剣に考えるからこそ、まず休む──。

そのように優先順位を上げたほうが、仕事や生活、そして人生そのものはうまくいくでしょう。ただ、頭ではわかっていても、休むことに対する罪悪感を覚える人は多く、かくいう私もそうなのです。

ましてや自分が何もしない時間をつくるために、同僚に仕事をお願いしたり、家族に協力してもらったりする場合は、なおさら自分だけが休むことを気にしてしまう場面もあると思います。

でも、そんな罪悪感が心のどこかに引っかかっていると、結局はそれだけでエネルギーを奪われて疲れてしまいます。休日をつくりさえすれば休めるわけではなく、たとえ誰に邪魔されなくても、何か気になることがあって心がざわついていれば、それはほとんど休めていないのに等しくなってしまいます。

そうならないためには、先に休むことで得られる自分のメリットを書き出し、休む自分に心から納得することが必要なのでしょう。人は緩やかな変化には気づきにくいもので、ちょっとした変化は忙しい時間に埋もれてしまいます。休んでうまくいったことやいい変化(アイデアが浮かんだ、リラックスできたなど)を記録して「充電リスト」にしておくと、よい変化を再現しやすくなり、休むことを習慣にしていけます。