40歳を過ぎてから体の調子がなんとなく悪い――。そのような経験をお持ちの女性は少なくないでしょう。何が原因なのでしょうか。

“ドイツでもっとも人気の婦人科医“のシーラ・デ・リス氏の著書『もし親友が婦人科医で、何でも聞けるとしたら?』より、「女性ホルモン」にまつわる内容の一部を抜粋、再編集してお届けします。

前回:「生理前に不機嫌な彼女」の身体で起きていること(1月19日配信)

「40歳」を過ぎたら、それまでと違う症状が現れる

入眠には問題がないけれど、深夜3時ごろになると毎晩のように目が覚めてしまう。どうでもいいことが頭をよぎり、ふたたび眠りにつくことができない――。やっと眠りに落ちたのは目覚まし時計がなる直前。その日はずっとゾンビのように過ごし、夜ベッドに入れる時間を待ち遠しく思う。眠気を感じて寝入ったものの、また3時になると「楽しい」時間が訪れる……。

これは女性ホルモンの1つである「プロゲステロン(黄体ホルモン)」不足のせいです!

そのうえ、「エストロゲン(女性らしさのホルモン)」が十分に産生されず、このバランスが乱れると、気分の浮き沈みが現れます。ホットフラッシュが起こるのもそのせいです。とくに夜間、パジャマをびしょ濡れにするほど大量の汗が出ることもあります。

そのほかにも、個人の体質や生活状況によって、「閉経周辺期」にはさまざまな症状が同時に、あるいはばらばらに、または散発的に現れます。

40歳を過ぎてから現れる症状は、どれも、本当にホルモンの影響によって引き起こされているのかを見極めることがとても重要です。

私の出身地であるアメリカでは、更年期や閉経後の不定愁訴(なんとなく体調が悪いという漠然とした自覚症状)に対して「抗うつ剤」を処方されるケースがあまりに多いと感じています。ドイツでも、婦人科以外の専門医たちは、ホルモンの変化にともなう女性の体の問題にひどく無関心です。どの医師も各専門分野の病気を念頭において問題の原因を解明していくわけですから、それはもちろん理解できることです。