最近では文筆家としても評価の高い青木さやかさん。人気タレントだった彼女はある時「異変」を感じました。テレビの生放送中に感じる心臓のばくばく、倒れそうな感覚、止まらない汗、焦り……。しばらくして「パニック症」だとわかりましたが、公表せずに仕事を続けました。そんな辛かった日々と、パニック症との付き合い方を青木さんの新著『厄介なオンナ』から抜粋してお伝えします。

離婚後、それはやってきた…

パニック症と診断されたのは2012年のことだ。その年は離婚した年であった。離婚というのは急にするものではないので、蓄積された何かがあり、結果的に離婚につながったのだが、蓄積された何かというのは大変な疲労をともない、しかし離婚に向かう前にわたしとしては元通りになる、という希望ももってはいたので、努力もしていた。

蓄積されたうまくいかない関係性を立て直すための努力は、またこれがうまくいかないと疲労が増し、落胆し、努力し、疲労が増し、という時間を費やした気がしている。努力したら結果が早く欲しいというせっかちさも手伝って、相手を待たずに勝手に落胆することもあったのだろうと思う。

と思えば、相手が努力したタイミングでそれを受け取れない心の狭さもあり、少し経つと申し訳ないと思いわたしのタイミングで努力をしてみるが、そのタイミングは相手の望むタイミングではない、と、ズレにズレてくるように感じていた。

「さやかだけが悪いんじゃないと思う、彼もさ……」
と言ってくれる友人もいて、とてもありがたかったのだが、離婚手前とはいえ、旦那さんの良くないと思うところを人に指摘されるのは、驚いたのだが、とても嫌で、ああ家族になったのだなぁとこの時に感じた。