付き合っていた異性との関係をどう終わらせるかは、そのときの状況や事情、人それぞれの性格によって違うだろう。結婚相談所で出会ったカップルも然り。特に婚約間近のカップルが別れるとなると、その別れ方にも人間性が出てくる。

仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声とともお届けしていく連載。今回は、カップルたちの破局のシーンを見ていきながら、別れの美学について考えてみよう。

結婚相談所には、仮交際と真剣交際の区分がある。お見合い後、まず入るのが “仮交際”。この期間は、何人と仮交際をしてもいいし、仮交際している相手がいても新たなお見合いをしていい。

「それでは、二股三股の付き合いではないか」と言う人もいるのだが、そこは解釈の仕方が違う。

生活圏内の出会いは、まずは人柄を知ってから恋愛感情が芽生える。ところが婚活での出会いは、結婚を目的とした男女が、サイトの登録されたプロフィールを見て、人柄は知らないままに出会う。

音信不通にして“逃げの一手”

条件は、結婚する相手としてクリアしている。だが、人柄はまだわからない。そんな相手と1時間程度の見合いをして交際に入るので、仮交際というのは、いわばお互いの人柄を見る期間なのだ。

そこで、“この相手となら、結婚が考えられる”という気持ちが育ったら、結婚を前提にした真剣交際に入る。このときは他に仮交際している相手がいたらお断りして、1人と向き合う。新しいお見合いもできない。

真剣交際に入ると、結婚に向けて仕事のこと、お金のこと、家のことなどをすり合わせていくのだが、恋愛感情が育ってきているからこそ、そこには感情の行き違いや考え方のすれ違いが生まれてくる。

ゆみこ(32歳、仮名)は、婚活を始めて1年になるが、なかなか“結婚したい!”と思える相手に出会えずにいた。そんなとき、ともあき(31歳、仮名)とお見合いをした。