カンテレ・フジテレビ系で放送中の連続ドラマ『魔法のリノベ』も後半に突入した。波瑠演じる主人公の真行寺小梅は、大手リフォーム会社で抜群の営業成績を誇るエースでありながら、わけあって小さな工務店に転職。間宮祥太朗演じる工務店の長男・福山玄之介とタッグを組んでリノベ−ション(リノベ)を次々と成功させていく。
脚本を書いたのは劇団・ヨーロッパ企画の上田誠氏。映画『サマータイムマシン・ブルース』やアニメ『四畳半神話大系』などの脚本を手掛け、多岐にわたるジャンルで活躍している。一方、ドラマ内のリノベーションに関する設定や描写は、リノベーションの専門家であり、リノベーションの専門家であり、『住宅リノベーション2000件以上を成功させてきたプロが初めて明かす52の必須ポイント――リノベの心配ごとが全部なくなる本』を上梓した西尾肇氏がリノベ監修を務めた。
リノベをテーマにしたドラマに関わる2人がリノベについて語る後編(前編はこちら)。

リノベで家族の新しい物語が始まる

――小梅たちが手がけるリノベ−ション(リノベ)案件は古民家や、夫婦関係がこじれているお宅、事故物件など実にさまざまですね。

上田:事故物件は原作にはないオリジナルテーマです。建物のどこかが傷んでいるとかではなく、心理的な瑕疵(不具合)ですから難しい。事故物件芸人さんの本を読んだり、特殊清掃の方の資料を調べたりしました。

リノベは間取りや設備を住みやすく変えるのはもちろんですが、家族にいかに「物語」を提供するかが大事なんだろうと思います。事故物件も、ネガティブな物語をいかにネガティブじゃないストーリーにしていくかがカギでした。

小梅も前の会社では人間関係でしくじったし、バディを組む玄之介もバツ2で子持ち。

たまたま事故物件に住もうとした夫婦も、かつて〝アイドルとマネージャーの禁断の恋〟だとインターネット上で炎上した経験がある。言ってみれば誰しも、過去に〝事故〟を抱えている。

その事故を消せはしないし、人生は新品にはならないけれど、それをどう再生していくかという気持ちの向き合いかたを大切にしたいなと。