俳優、歌手、アイドル、タレントと幅広く活動する草なぎ剛さん。

俳優としては主演映画『ミッドナイトスワン』で演じたトランスジェンダー役が評価され、昨年3月に第44回日本アカデミー賞にて、自身初となる最優秀主演男優賞を受賞したことが記憶に新しい。

業界では、賞を獲得する以前からその演技は高く評価されていた。舞台『蒲田行進曲』で主役、村岡安次役を演じた際は、劇作家であり演出家、直木賞作家の故・つかこうへいさんから「大天才」と評された。

名俳優たちからも「天才」との表現でたびたび語られる。俳優の堤真一さんはドラマで初共演した際「彼の才能に驚嘆し続けている」と述べ、俳優の渡辺えりさんは「天才的な努力家」と絶賛した。

そこでインタビューは、ご自身への評価に関してから始めてみると──。

「努力家」と言われて思うこと

──辞書によると「天才」とは、「生まれつき備わっている、並み外れてすぐれた才能。また、そういう才能をもった人」という意味だそうです。天才は努力しないイメージなのですが、草なぎさんは努力家でもあるとのこと。「努力する天才」というのがしっくりくるでしょうか。

「努力する天才」ってすごい褒め言葉じゃないですか! おめでとう、僕!!(と言って拍手する草なぎさん)

そのまま記事にしていただいたら、僕の株が上がりますよね。仕事のオファーが殺到してしまうかもしれません。原稿の書き出しにぜひ、使ってください。

──(笑)。「このぐらいでいいか」と、努力を怠りたくなるときはないのでしょうか。

僕は自分が努力をしていると、みじんも意識したことがないんですよね。

たとえば僕の仕事でいえば、芝居が上達したかったとします。そういうときは、理想でもあり参考にもなる俳優さんの作品を何作も見て、どうすればいいのかを考える。そして終着地点を決めて、そこにたどり着くには自分がどうすればいいかを、達成したい期日までに、細かく落とし込んでいきます。