「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演中のコメンテーターで同局の玉川徹さんが「出勤停止10日間」の謹慎処分を受けたことが波紋を呼び続けています。

問題視されているのは、9月28日に放送された同番組での発言。安倍晋三元首相の国葬を採り上げた際、菅義偉前首相の弔辞について、「僕は演出側の人間ですからね。テレビのディレクターをやってきましたから、それはそういうふうに作りますよ、当然ながら。政治的意図がにおわないように、制作者としては考えますよ。当然これ、電通が入ってますからね」などとコメントしました。

このコメントに批判が殺到したからか玉川さんは翌日の同番組で、「私が安倍元総理の国葬に電通が関与している、というふうにコメントしたんですけれども、この発言はですね、事実ではありませんでした」などと訂正して謝罪。神妙な面持ちで深々と頭を下げましたが、むしろ批判の声は増す一方であり、謹慎処分が発表された今もその状態は変わっていません。

ツイッターには「#玉川徹の謹慎処分に抗議します」がトレンド上位にランクインしたほか、批判の声を共有するハッシュタグは、「#玉川徹をテレビに出すな」「#玉川徹の降板を求めます」「#玉川徹をクビにしろ」「#玉川徹の懲戒解雇を求めます」「#玉川徹の退職金なしの懲戒解雇を求めます」などの過激なものにまで広がっています。

また、7日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)でMCの谷原章介さんが前日の発言を謝罪するシーンがありました。これは臨時国会の代表質問を報じた際、「立憲民主党の泉健太代表が生活にかかわることを一切質問していなかった」などとコメントしたものの、実際はコロナ対策、エネルギー問題、物価高対策などの質問もしていたことが発覚。現在、「#谷原章介をテレビに出すな」「#谷原章介も謹慎処分にしろ」というハッシュタグをつけた批判が書き込まれています。

玉川さんや谷原さんのコメントに何らかの問題があったことは間違いないでしょう。ただそれでも、「利害関係が薄く、人事権限のない人々が、働きの場を奪う」という罷免運動のようなハッシュタグとツイートは正当なものなのでしょうか。それとも、行き過ぎたものなのでしょうか。感情的な論争を生み出さないために、政治的なことにはふれずにその是非を考えていきたいと思います。

もし番組を降板したらどうなるのか

今回の謹慎処分は、ハッシュタグを中心とするネット上の批判によってテレビ朝日が、「会社としてメディアとして対処しなければいけない」という状況に追い込まれたからであることは間違いないでしょう。だからこそ玉川さんは、出勤停止が明ける10月19日以降、番組に復帰するのかはわかりません。あらためて番組に出演したうえで自ら降板を申し出るかもしれないし、復帰したとしても批判によって降板に追い込まれる可能性もありそうです。