日本移住について中国ではどのような反応があったのだろうか?

「中国の教育を反映して、多くのネガティブなものが見受けられます。多くの人が私のような選択を理解できないんです。日本の生活様式や暮らしぶりを知らない人がたくさんいます。だから、私は微博で日本の生活について発信しています。こちらの生活が実際どれだけいいのか、もっと多くの人に知ってもらいたいんです」

郭氏は日本にはずっといるつもりとのこと。バイトダンス社で働いていた時は、休みが2週間に1度しかないほどの激務だったので、日本でゆっくりしたいのだそうだ。

時々会話に日本語を挟む郭氏は、日本各地に同年代の日本人の友達がいると話す。たとえば、千葉の九十九里浜では、一年中サーフィンをしている若者たちに出会い、友達になったという。

「彼らのライフスタイルは、週に4日はサーフィン、3日はアルバイトという感じです。結婚もせず子供も産まず、サーフィンのモーメント(一瞬)を享受しているだけ。日本は社会保障が非常に整っているので、その基礎のもとで非常に多くの自由を追求できます。ほとんどの国では望むべくもないことです」

日本で起業してAIビジネスに傾注

郭氏が本気で日本に長期在住するつもりであることは、日本市場向けに会社を創業したことからもうかがえる。来日後、郭氏はWeb3.0などを業務とする新会社を立ち上げた。最近は経営計画を一新し、AI(人工知能)に注力することを決めた。