東急田園都市線・溝の口駅 東急田園都市線・溝の口駅(筆者撮影)

JR南武線溝ノ口駅 JR南武線・武蔵溝ノ口駅。こっちは『の』ではなく『ノ』。なお地名は『溝口』だ(筆者撮影)

溝口中心部には、東急田園都市線の「溝の口駅」、そしてJR南武線「武蔵溝ノ口駅」の2つが存在する。地図上で見ると、縦に長い川崎市を縦断するような形で走るのが前者であり、やや横に走るのが後者だ。両駅は「キラリデッキ」という名のペデストリアンデッキで連結しており、夕方どきは東急からJRへ、あるいはJRから東急へと乗り換える学生やサラリーマンが行き交う。

溝口の魅力といえば、住民視点なら東急線とJRの2本が通っており、特に田園都市線に乗れば1本・20分弱で渋谷までアクセスできる点が挙がる。逆に、外から訪れる身からすれば、その懐の広さに魅力を感じるし、驚かされる。

近代的な北口(筆者撮影)

バスロータリーや前述のキラリデッキがある北口は、開けた印象があり、老若男女が行き交う。学生にとっては、大型のゲームセンターに、パッと見ただけでカラオケが1つ、2つ、3つ――と、この上ない遊び場であるし、商業施設も、1997年に開業したノクティ1と2(ほぼマルイファミリー)があるため、買い物にもうってつけだ。

西口の商店街は「昭和レトロ」でよくバズる

一転して、反対側にはかなりディープな「溝の口西口商店街」が広がる。溝の口駅西口を降りて左を向けば、昭和に文字通りタイムスリップしたかのような薄暗いアーケードが口を開けている。

北口と打って変わって、レトロな雰囲気漂う西口(筆者撮影)