豚肉に重量の0.8%の塩を振って炒める

フッ素樹脂加工のフライパンに豚バラ肉を並べ、重量の0.8%の塩を振ります。火にかける前なので落ち着いて並べることができます。

フライパンに敷き詰めた豚肉 鉄のフライパンの場合は余熱し、薄く油を引いて、一度火を止めてから料理します

中火にかけ、焦げ目がつくまで加熱します。薄切り肉を料理するときは片面焼きをイメージしましょう。火を通しすぎると肉が硬くなりますし、脂が落ちすぎてしまいます。脂は嫌われがちですが、食感の滑らかさなどに影響するので加熱しすぎないのがベター。片面に焦げ目がつく頃には全体に火が通っているはずです。

片面を焼いた豚肉 好みでこしょうを振ってもかまいません

焦げ目がついたことを確認したら、ざっと混ぜ合わせて裏側を加熱します。加熱不足の部分を殺菌するイメージです。焼き上がった豚バラ肉をお皿に移します。

火が通った豚肉 片面に焦げ目をつけることで香ばしさを担保します

味付けのキムチとみそを用意します。キムチは包丁で細かく刻んでおくといいでしょう。キムチには酸味とうま味があるので、肉と野菜に足りない味を補いますし、みそは塩味とうま味を補う目的で使います。みそはみそ汁に使う米みそであればなんでも使えますが、辛い料理が好きであればコチュジャンなどもオススメです。

キムチとみそ キムチは小さいパックで売られている製品が便利です

テーブルに並べて各自でレタスに豚バラ肉とキムチ、みそを載せていただきます。今回は豚バラ肉をさっと焼きましたが、しゃぶしゃぶのようにゆでてもおいしく食べられます。ゆでると油がはねないのでコンロ周りが汚れにくい、というメリットがあります。

出来上がった豚バラ肉のレタス巻き 出来上がり。長ネギの千切りなどを添えてもいいでしょう

ところでゆでるのと焼くのでは脂はどちらが落ちるのでしょうか。ゆでるほうがさっぱりと仕上がりそうな印象がありますが、実際には焼いたほうが脂は減ります。焼くほうが温度が高いからです。最近、焼きしゃぶという料理が定着したのは多い脂を減らすためかもしれません。

著者:樋口 直哉