ビジネスジェットのチャーターは国内線でも数百万円、大型ジェットでのニューヨーク往復だと、4000万近くかかるのが一般的です。そのなかで「世界でもっとも豪華なビジネスジェット」の異名を持つ「グローバル 7500」の機内を取材しました。

「ビジネスジェット」といえど737-700と同程度の全長

 ANA(全日空)と双日が2018年に共同で立ち上げた「ANAビジネスジェット」は、その社名のとおり、ビジネスジェット(プライベートジェット)のチャーター(貸切)便の手配を手掛ける会社です。

 同社によると、ビジネスジェットのチャーターは、ホンダジェットなど比較的小型のもので東京〜札幌間を往復したとしても、往復約300万円が相場といいます。大型ビジネスジェットで東京〜ニューヨーク間を往復するとなると、約3900万円が一般的だそうです。多くの人が気軽に手を出せる価格帯ではないでしょう。

 その大型ビジネスジェットの最新鋭機のひとつが、2018年にデビューしたボンバルディアの「グローバル 7500」です。海外メディアなどでは、「世界でもっとも豪華なビジネスジェット」とも呼ばれるモデルで、その全長は33.8m,全幅は31.7m。ビジネスジェットといえど、その全長はANAの120席クラスの旅客機、ボーイング737-700型機(33.6m)とほぼ同等です。

 しかしその機内は、旅客機とは全く異なります。

豪華すぎるグローバル 7500の内部に潜入

 2021年4月に実施された報道陣向けの内覧会で、グローバル 7500の機内が公開されました。ここで見ることができたのは、セクションごとに分かれた3つのタイプの客室です。

 最前方部分は、白い革張りのシートが並びます。座席は対面式で、前方に1-1列、後方に横2-1列のレイアウトで計10席が配置されており、大きなテーブルもあります。機内でありながら、デスクワークや会議も難なくこなせそうです。

 後方のセクションは、大型テレビとソファーを備えたエリアです。ソファーは3人がけとなっており、「空飛ぶリビング」を連想させる内装です。

 そしてこの機の一番の目玉は、「空飛ぶリビング」のさらに後方にあります。最後方のセクションに出現したのは、自宅顔負けの「ベッド」です。幅こそ小ぶりですが、つくりもいわゆる簡易ベッドのようなものではなく、頭上に読書灯などが備わったタイプのもの。少なくとも丸い窓がなければ「飛行機の機内」とは考えがたい空間でした。

 なお、これら3つのセクションの間は、ボタン式の「自動ドア」も装備されています。シーンによっては前方のセクションから、ベッドルームなどを隠すこともできるのもポイントです。