車体の“目つき”も鋭くなっています。

40年以上使われ続ける「フクス」装甲車の最新型

 ドイツに本社を置く兵器メーカーのラインメタルは2021年10月14日(木)、フクス装輪装甲車の新バージョンとして、ハイルーフ仕様を発表しました。

 ハイルーフ仕様は車内容積が拡大しているのが特徴で、その広さは約12立方メートルあるとのこと。また室内高は、従来タイプの1.26mから1.6mへと約35cm高くなっており、指揮車型や装甲救急車型などさまざまな用途で役立つとしています。

 なお既存のフクス装甲救急車型の場合、担架は1床しか収容できなかったのに対して、新型のハイルーフ型であれば担架2床を収容することが可能。この担架2床に加えて軽症者2名を乗せることが可能なため、4人の負傷者を1度に運ぶことができるとしています。

 さらに車体には360度パノラマビジョンシステムを搭載。これは最新鋭のプーマ歩兵戦闘車が装備する全天候式の視察装置と同じもので、優れた外部視察能力を付与しているそう。また、ベース車体であるフクス自体がアップデート型であるため、より強力なエンジン、新型ブレーキシステム、統合電気システムなどを標準搭載しており、高いオフロード能力を獲得しているとのことです。

 ラインメタルによると、これまでにフクスシリーズは約1600両生産されており、装甲兵員輸送車や移動指揮車、NBC検出防護車など様々な仕様で用いられているといいます。