カタール初の本格的な揚陸艦です。

ウェルドック&ヘリ発着甲板を標準装備

 イタリアの造船メーカー、フィンカンティエリは2022年5月17日、カタール国防省から受注した新たなドック型輸送揚陸艦(LPD)についてキール敷設式を開催したと発表しました。

 キール敷設式は一般的には起工式と呼ばれるもので、シチリア島にあるパレルモ造船所で行われたそうです。

 フィンカンティエリによると、設計はRINAMIL(海軍船舶分類規則)規則に準拠して行われており、船体サイズは全長約143m、幅21.5mで、兵員約550人を収容することができるとのこと。船内には2つの車両ランプと注水することで小型舟艇が進水可能な、いわゆるウェルドックが備えられるほか、船上には上陸用舟艇(LCM)の積載スポットと揚降用クレーンも装備、さらにNH90ヘリコプタークラスの発着が可能な飛行甲板も設けられるといいます。

 カタールは2017(平成29)年にイタリアとの間で海軍艦艇7隻を建造するため、総額50億ユーロの一大建艦契約を結んでいます。契約の内訳は全長100mクラスのコルベット(小型水上艦)4隻、両用戦艦艇1隻、巡視船2隻であり、今回起工したドック型輸送揚陸艦は両用戦艦艇にあたります。

 なお、コルベットについては現在、整備が進められいるアル・ズバラ級コルベットのことであり、4月28日には2番艦「ダムサ」がフィンカンティエリからカタール海軍に対して引き渡されています。